千葉大学 形成外科

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研究と教育

頭蓋顎顔面骨

頭蓋骨と顔面骨は頭蓋底で結合し、一つの骨塊となっています。そのため臨床機能的には脳外科、眼科、耳鼻科、歯科がおのおのその領域を境界としています。しかし、上記各科は基本的におのおのの領域を担当するので、頭蓋顎顔面骨を一つとして扱いにくくなる傾向があります。
一方、形成外科では頭蓋顎顔面骨を昨日形態的に扱うので頭蓋顎顔面顎を全体的にとらえた治療を行ってきました。しかし、頭蓋顎顔面骨に関する研究は世界でもさほど多く行われていません。当大学では今後、頭蓋顎顔面骨の発育を中心に新たな手術方法を目指した研究に取り組む予定であります。
中顔面の骨切り、骨延長術は眼窩や頭蓋底を構成する骨が関わっており、重篤な合併症をきたすリスクが常にあります。医学研究への提供に同意していた献体における手術シミュレーションや画像研究を通して、安全な手術手技の確立を目指した研究を行っています。

リンパ浮腫の病態の解明と診断、治療の開発

千葉大学医学研究院、薬学部、フロンティア医工学センター、工学部、看護学部が連携して、千葉大学リンパ浮腫研究会として集まり、多角的にリンパ浮腫研究に取り組んでいます。治療方法の開発のみならず、リンパ浮腫の病態を解明し、リンパ浮腫に思い悩んで生活する方がいなくなる社会づくりを目指しています。

顔面生理学

眼瞼下垂症手術により、肩こり・頭痛・不眠・腰痛など様々ないわゆる不定愁訴の改善を認める症例が多く経験されています。まぶた周囲の筋肉と身体の緊張との関連が示唆されております。顔面の筋肉、神経が関与する長年の苦痛から解放されることを期待して研究を行っております。