入局・研修案内

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外科専門医研修カリキュラム

外科は人類が始まって以来必要とされてきた医療です。ゲノムが解明された時代になっても医学における外科治療はひきつづいて重要な方法として存在し続けます。

 千葉大学先端応用外科はこの100年間、腕の立つ良い外科医を育成して社会に送り込んできました。同時に先端的研究を行い、新しい医療を開発して世界の医学医療を進歩させたいと活動している外科医集団です。従来から良い外科医を育成するカリキュラムを実施してきました。
千葉大学初期臨床プログラムの一環である※1千葉大学外科専門医コースや卒後臨床研修必修化を終了した卒後3年目以降の方のための外科専門研修コース、さらに※2他施設で研修を終えた先生のためのコースもあり多種の経歴の先生も研修を積める充実した各種コースを用意しています。
まずは卒後3年目以降の方のための外科専門研修コースをご紹介します。

(1) 外科専門研修カリキュラム(卒後3年目に入局された場合)

卒後3年目(2年間の卒後臨床研修を終えた方)

千葉大学医学部附属病院において食道・胃腸外科、肝胆膵外科、心臓血管外科、乳腺甲状腺外科、小児外科、呼吸器外科の研修を行い、「外科専門医」の資格取得に必要な、手術症例を蓄積する。

卒後4・5年目

関連病院において外科スタッフとして外科研修を行い、 「外科専門医」 に必要な手術を研修する。5年目には 「外科専門医」 の資格を取得できる。

卒後6・7年目

千葉大学医学部附属病院に戻って外科の腕を磨き、 消化器外科専門医 あるいは 乳腺専門医 取得をめざす。希望者は大学院で、医学博士取得のための研究を行う。大学院4年目には医学博士取得資格ができる。

卒後8・9年目

再び関連病院において、外科の中核スタッフとして外科医療に従事する。同時に若手の指導を行う。

卒後10年目以降

大学へもどり、自身がやりたい専門領域の診療能力を深め、研究を行う。外国留学の時期でもある。多数の留学先が提供される。外科学会指導医、消化器外科学会指導医の取得をめざし、若手外科医の指導に携わる。

(2) 外科専門研修でマスターする外科手術

卒後3年目

虫垂炎、そけいヘルニア、痔核、痔瘻手術、乳房切除、腸部分切除、腫瘤摘出術

卒後4・5・6・7年目

幽門側胃切除術、胃全摘術、直腸低位前方切除術、大腸癌手術、 Miles 手術、食道癌手術、肝部分切除術、胆嚢摘出術、膵頭十二指腸切除術、膵尾部切除術、脾臓摘出術、腹腔鏡下手術全般(食道・胃・小腸・大腸・胆嚢・肝臓・膵臓・脾臓疾患)など

(3) 取得可能な専門医資格

外科専門医
消化器外科専門医
内視鏡外科技術認定医
消化器内視鏡専門医
消化器病専門医
食道科認定医
食道外科専門医
胃腸科専門医
大腸肛門病専門医
消化器がん外科治療認定医
がん治療認定医
検診マンモグラフィ読影認定医
乳腺認定医・専門医
移植認定医
腎移植認定医 

※1 千葉大学外科専門医カリキュラム(卒後2年目に入局された場合)
千葉大学では千葉大学臨床研修プログラムの一環として、一年目に必須の初期臨床研修を終了し、2年目に食道胃腸外科に入局できるプログラムがあります。
このコースの場合、2年間の卒後初期研修後の入局プログラムよりも一年早く当科での研修を積むことが可能です。外科は経験数が非常に重要な分野ですので、1日でも早く主要な手術、検査等を経験したいという先生方には大変お勧めです。

※2 他施設で研修を終えた先生のためのカリキュラム
初期・後期研修医を他施設で経験された先生の入局も歓迎しております。
当科では入局年度ではなく、卒後の外科での経験年数を重視しておりますので、
他施設での経験が無駄になることはございません。
臨床経験を十分に積まれて大学でさらにその知識を深めたい、また臨床・基礎研究等の分野で医学を極めたい方などにお勧めです。