トピックス

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トピックス2015年

2015年12月24日

第8回千葉小児救命集中治療研究会を開催しました

2015年12月19日,当教室の立石順久助教が当番世話人として第8回千葉小児救命集中治療研究会を開催しました.千葉県や都内から小児救急や小児集中治療に携わる小児科医,小児外科医,救急集中治療医,看護師など53名が参加してくださり,重症小児の病態や診療体制,施設間や職種間の連携などについて熱の入った議論が交わされました.
特別講演では,広島大学から志馬伸朗教授をお招きして小児敗血症に関する最新の知見をお聞きすることができました.
本研究会が千葉県の子供たちの未来を守ることにつながるよう,明日からの診療に活かしていきたいと思います.

第8回千葉小児救命集中治療研究会プログラム


2015年12月24日

第40回救急科・集中治療部Grand Roundを開催しました

2015年11月30日,第40回救急科・集中治療部Grand Roundを開催しました.
記念すべき第40回はThomas Jefferson大学救急医学准教授のDavid Gaieski先生に講演して頂きました.
Gaieski先生はこれまでに蘇生後の集中治療等に関する論文を多数発表しており,その分野において中心的に活躍されている先生です.
今回は"Cardiac Arrest and Post-arrest Care Bundle"の題目で,心肺停止症例に対するtarget temperature managementに関する内容を中心に,その基本的な考え方から最新の知見まで幅広い内容を非常に分かりやすく講演して頂きました.
会場からは救急科だけでなく,脳神経外科や心臓血管外科など様々な分野の先生から積極的に質問があり,そこから活発な討論が繰り広げられ,時間が足りなくなるほどの盛り上がりでした.


2015年12月10日

第21回救急隊員・医師等合同研修会を開催しました

11月17日 千葉市消防局と合同で第21回救急隊員・医師等合同研修会を千葉大学医学部記念講堂で開催しました.

当日は症例検討,パネルディスカッション,教育講演の3部構成で開催され,消防関係者や他施設の医療関係者を含め200人以上の方にお集まりいただきました.

症例検討では当院に搬送された意識障害やショックの患者さんの現場での評価や介入の妥当性について救急隊員,当科医師からプレゼンテーションの後,フロアとの質疑応答が行われました.

パネルディスカッションでは「災害時における消防と医療の連携~さらなる連携強化を目指して~」と題して,先日の常総市の水害や東日本大震災へのDMAT及び緊急消防援助隊の派遣経験を踏まえて,今後のDMATを初めとする医療側と緊急消防援助隊などの消防組織とのより緊密な連携の課題について話し合われました.その中で,県庁の調整本部レベルでのお互いの活動の理解と連携は徐々にとれつつあるものの,医療圏,市町村レベルの実働部隊の活動内容の相互理解や連絡調整に改善の余地があることが改めて認識されました.

教育講演では当科OBで消防庁 救急専門官の寺谷先生に「救急に関する最近の動向~災害時の消防×医療連携、消防庁の動き~」と題して救急搬送の増加とそれに対する救急行政の動向の他,消防の災害対応と今後の展望について,想定される各種災害に対する最新の計画などを踏まえた講演をしていただきました.

当科では今後もこのような検討会や各種活動を通して消防との相互理解と連携を深めてまいります.


2015年10月27日

カロリンスカ大学病院循環器内科の医師・看護師チームが当科を見学に来院されました

2015年10月6日,心肺蘇生に関する研究成果を最近次々と発表しているカロリンスカ大学病院循環器内科Dr. Svenssonのグループから1,2),医師5人,看護師1人の研究チームが来日され,当科を見学に来られました.蘇生に関する研究についてディスカッションし,また,当科におけるECMOを用いた心肺蘇生(extracorporeal cardiopulmonary resuscitation; ECPR) について紹介しました.
1) N Engl J Med. 2015; 372: 2316-25.
2) N Engl J Med. 2015; 372: 2307-15.

10月8日には,東京アメリカンクラブにおいて開催されたResearch Summitに,当科の安部講師が出席しました.カロリンスカ大学で現在進めている,携帯電話を用いた心肺蘇生,新しいディバイスを用いた脳低温療法,などの研究について,また本邦におけるECPRの現状について,ディスカッションが大変盛り上がりました.


2015年10月27日

第10回クリニカルアナトミーラボ 「救命のための緊急処置手技教育」を開催しました

2015年9月28日,千葉大学医学部クリニカルアナトミーラボ (CAL)において,御遺体を用いたワークショップ「救命のための緊急処置手技教育」を開催しました.2012年4月に第1回を開催して以来,今回で10回目です.院内・院外からの医師12名,看護師2名が参加し,緊急開胸(ER Thoracotomy)やDamage Control Surgeryなどの緊急処置を習得しました.

重症外傷患者に対する救命処置は,迅速かつ正確に行う必要があるにもかかわらず,実際に経験する機会は多くありません.これまでは,手技に習熟するために長い時間を要していました.しかし本ワークショップでは,限りなく生体に近い形で保存された御遺体を用いて,経験豊富な指導医の指導のもと,臨床に則して解剖を確認しながら手技を学ぶことができます.今回も当科の後期研修医を含む若手医師が,術者を交代しながら手技を行い,緊急救命処置を習得しました.

より多くの救急医・看護師が,より迅速かつ正確に処置を行って患者を救命できるよう,当教室では今後も定期的に(年3回),ワークショップを開催していきます.
学外からの参加も受け付けていますので,興味のある方は次回の開催のお知らせをお待ち下さい.


2015年10月14日

当科の菅なつみ先生が,EuroELSO主催による講習会「Adult ECMO for respiratory failure and septic shock」に参加しました

EuroELSO主催による講習会「Adult ECMO for respiratory failure and septic shock」が10月5日から8日の4日間,ストックホルムにあるKarolinska University Hospitalで開催され,当科の菅なつみ先生が参加しました.
同施設で使用しているlong run ECMOのデバイスを使用したシュミレーションやWet laboに加え,生理学から臨床における経験に関する様々な講義を受講しました.PC上の新たな循環動態シュミレーションシステムを用いたり,実際の症例を基にした講義もあり,ECMOの大家と言われる講師の先生方や世界中から参加した計25名の受講者と連日様々なディスカッションで盛り上がりました.
当院も肺移植施設に認定される等,long run ECMO症例が増加する中で,今回の経験を生かして今後もより良いECMO治療を目指していきます.


2015年10月13日

織田成人教授が「平成27年度救急功労者表彰(総務大臣表彰)」を受賞しました

救急救命士制度の発足以来、千葉市のメディカルコントロール体制に関わって来ました。千葉市消防局指令センター医師常駐制度の導入に際して、導入委員会の委員として医師確保に尽力してきたこと、また救急隊員の業務マニュアル、指令センター常駐医師マニュアルの作成などのメディカルコントロール体制の確立に貢献してきたことなどが評価されました。


2015年8月6日

第39回 Grand Round を開催しました

救急科・集中治療部第39回Grand Round (千葉集中治療研究会特別セミナー)を,2015年7月23日に開催しました.ペンシルベニア大学救急医学教授,蘇生科学センター長のDr. Lance Beckerに,"Mitochondrial Resuscitation -Collaboration makes this possible- " と題して講演して頂きました.
 Becker教授は,蘇生の臨床と研究で世界を牽引してきた方で,最近では,Institute of Medicine (IOM; 米国医学研究所)から米国政府に向けた蘇生率向上のための提言を発表されています.
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2385106
 講演は,これから心肺蘇生は大きく変わるに違いないと感じさせられる内容で,また全世界でのコラボレーションを推進する姿勢にも,感銘を受けました.
 また,当科の渡邉栄三准教授が,心停止後症候群における遺伝子研究の現状と展望について,また安部隆三講師が,当院における体外循環を用いた心肺蘇生について, Becker教授の研究室に在籍中の篠崎広一郎医師が,留学生活とその成果について報告しました.
 千葉県外も含め様々な診療科の医師や,看護師はじめ多職種のコメディカルスタッフ,救急救命士などの多数の参加者により,ディスカッションも大変盛り上がりました.


2015年6月17日

当科の渡邉栄三先生が第7回(2015年度) 千葉医学会賞を受賞しました

当科の渡邉栄三先生が,第7回(2015年度) 千葉医学会賞を受賞し,2015年6月1日,ゐのはな同窓会館ホールにて授賞記念講演を行いました.
臨床医学分野「重症敗血症におけるプログラム細胞死の影響とその制御」


2015年6月4日

当科の中田孝明先生が16th ESTESにおいてBest Poster Presentation Awardを受賞しました

Best Poster Presentation Award
「Association of male gender with increased mortality in falls」
16th European Congress of Trauma and Emergency Surgery (Amsterdam, The Netherlands)  May 10 -12, 2015


2015年6月4日

JATEC千葉コースを開催しました


2015年3月6日

当科の木村友則先生が、2014年度日本集中治療医学会奨励賞を受賞しました

当科の木村友則先生の論文が,2014年度日本集中治療医学会奨励賞を受賞し,2015年2月11日,第42回日本集中治療医学会学術集会(ホテル日航東京)において,受賞記念講演を行いました.
Title: Autophagy-related IRGM polymorphism is associated with mortality of patients with severe sepsis


2015年3月6日

第29回千葉集中治療研究会を開催しました

平成27年1月31日,千葉大学看護学部第二講義室にて第29回千葉集中治療研究会(第1308回千葉医学会例会)を開催いたしました.医局員やICUの看護師をはじめ,日頃から協力して診療にあたっている大学病院の他診療科の先生や輸血部門,救急集中治療領域で頑張っている県内外の病院からも演題を応募していただき,過去最多の41演題に関して熱い議論が交わされました.参加者も医師のみならず,看護師,臨床工学技士,薬剤師,検査技師,管理栄養士,理学療法士など多岐にわたり,診療科や職種,さらには病院の垣根をも越えた,充実した研究会となりました.