教室案内

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教授挨拶

千葉大学大学院医学研究院 呼吸器病態外科学
千葉大学医学部附属病院 呼吸器外科
教授 吉野 一郎

平成19年10月1日に第四代目の教授として九州大学より着任しました。当教室は昭和34年に第一外科内に設立された肺癌研究施設として産声をあげ、昭和37年に独立しました。平成13年に医学研究院胸部外科学教室(附属病院呼吸器外科)、平成22年に医学研究院呼吸器病態外科学教室に名称を変更し今日に到っている教室であります。日本肺癌学会の創設・運営に尽力し、最近では脳死肺移植認定施設として我が国の呼吸器外科をリードしてきました。伝統と実績に甘んじること無く、教室を更に発展させ、呼吸器外科の新しい時代を切り開くべく、教室員一同、日夜、臨床、教育、研究に励む所存です。

当教室の目指すものを以下に示します。

「病める人に信頼される医療の提供」 ― “今日”の医学・医療への貢献

「最先端の呼吸器外科学、胸部腫瘍学、臓器移植学の追及」 ― “明日”の医学・医療への貢献

「未来の医療を担う若い人材の育成」 ― “未来”の医学・医療への貢献

この臨床・教育・研究は私たち大学に生きるものにとって三位一体の関係であります。いずれも教室の根幹として意識しています。
呼吸器外科は、肺や気管・気管支などの呼吸に直接関係する臓器だけではなく頚胸境界領域、縦隔、胸壁・胸膜、横隔膜などの胸部全般を対象とし、最も多い対象疾患は肺癌、縦隔腫瘍、胸膜中皮腫などの胸部悪性腫瘍です。私は21世紀に生きる呼吸器外科医として、Thoracic Oncologist、Surgical Oncologistのあるべき姿を追求していきたいと考えています。また近い将来には移植・再生医療を大きく展開できるよう研鑽していきたいと考えています。そして若い医師、情熱のある医師が集い、皆の力が存分に発揮できる体制を整えていきたいと考えています。

 呼吸器疾患で悩める患者さん方には、どうぞ遠慮なくご相談ください。個々人の病状や状況に応じた最適の医療を提供できるよう尽力することをお約束します。

 また呼吸器外科に関心のある医学生、若い医師諸君、遠慮なく門をたたいてください。呼吸器外科の魅力について大いに語り合いましょう。