研究室紹介
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歴史

 微生物学が発展するにつれて細菌、ウイルス、真菌など広範囲の教育および研究を行うにあたって、それぞれの学問の専門の教官の必要性が増した。それによって1982年微生物講座は二分され、ウイルス学を担当する微生物学第一講座に加えて、新たに主に細菌学を担当する微生物学第二講座が開設された。微生物学第二講座は、その後2001年千葉大学大学院医学研究院への移行に伴って病原細菌制御学と改名されて現在に至っている。

設立当初の初代教授として中央検査部の細菌部門の小林章男助教授が就任され臨床に直結した細菌学を目指されたが、就任まもなく若くして逝去された。2代目は東大医科学研究所の細菌感染部の教授をされていた加藤巌教授である。加藤教授は千葉大に移られた時、文部省の特定研究I“生物トキシン”を立ち上げたところで、その班長として日本の毒素研究者100名近くを班員として動員して毒素研究に寄与された。千葉大においてはゼロから新しい研究室作りに専念された。

加藤教授退官後は、医科学研究所で加藤教授の元で学位を得た野田公俊教授が3代目として、細菌感染症の病態発症における菌体側の因子の果たす役割、意義に関して研究を行い、2016年3月退官された。

野田教授退官後は清水健准教授、八尋錦之助准教授の2人体制で研究室の運営、授業を行っていたが、八尋准教授が京都薬科大学に転出した。現在、清水健准教授が研究室の運営、授業を行っている。