研究について

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学会報告

2022

2022年度 JOSKASフェローシップ報告 ① 広島大学 整形外科

平成24年卒 渡邉 翔太郎

この度は日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)のJOSKASフェローシップのフェローに採用いただき、9月12日から9月15日の4日間、広島大学整形外科に施設訪問させて頂きました。大変刺激を受けた非常によいフェローシップでした。この場を借りてJOSKASに感謝申し上げます。(施設②として岡山大学に12月訪問予定です。その時にはまたご報告をさせて頂きます。)

広島大学整形外科は本邦の膝関節外科を牽引してきた教室の一つです。臨床のみならず、自家培養軟骨移植術や間葉系幹細胞治療など基礎研究においても優れた成果を報告していて理想的な教室であると感じて希望させて頂きました。

膝手術の実際、膝外来の見学、基礎研究をおこなっているラボの見学、膝班の研究ミーティング、足の外科の外来と幅広く見学させて頂きました。膝班はトップが整形外科主任教授、かつJOSKASの理事長も務めている安達先生で非常に気さくでとても優しい先生でした。准教授の中前先生も同様の雰囲気を持っていて(お二人とも私と同じく学生時代はサッカー部に所属していたそうです!)千葉大学に似た土壌を感じましたし共通点も多いと感じました。そうした中で、特筆すべき点は、研究の組み立て、発表の手順などが非常に系統だっていて洗練されていると感じました。例えば、ACL再建については多施設レジストリーを組んでいて、術式についても自分達の研究結果を基にこだわりを持って行っていて、常により良い臨床成績に通じるように研究に取り組み、発表の予定を先まで組んでいました。

外来には複数の治験対象患者が来院し同時進行で進められていました。まずは基礎研究を行いその結果から治験に進め臨床に応用していくという過程をスムーズに繋げていると非常に感銘を受けましたし、広島大学整形外科の強さを感じました。また、大学病院の在り方や今後の研究や臨床、教育に関する心持ちなど非常に参考になるところが多かったです。千葉大学での活動に全力で生かしていこうと思います。

最後に、同年代の先生方とは、臨床(手術や外来)、臨床研究、基礎研究、そしてプライベートに至る話も多くさせて頂き非常に仲良くさせて頂きました。今後の学会活動が非常に楽しみです。切磋琢磨できる仲間を得られたことも非常に大きな収穫の一つです。

今回得た知識や経験は千葉大学に還元していきたいと考えております。当膝グループも佐粧 孝久先生のご指導のもと、臨床、基礎ともに意義のある発信をバシバシと続けて、日本一の膝グループを目指し頑張っていこうと考えております。若輩者ではございますが今後ともご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致します。

グループ悩まれている若手の先生方も、是非一緒に千葉の膝関節外科を盛り上げていきましょう、宜しくお願い申し上げます。

日本整形外科学会学術総会(神戸、2022.5.19-5.22ハイブリッド開催)にて
一般演題5演題発表(演者 篠原将志、岩田秀平、山口智志×2、木村青児)
ポスター2演題発表(三上行雄、中島新)

JOSKAS-JOSSM 2022(札幌 2022.6-16-6.18)にて
一般演題4演題発表(演者 渡邊翔太郎、赤木龍一郎×2、岩田秀平)
ポスター7演題発表(演者 渡邊翔太郎、佐々木徹、細川博昭、堀井真人、鈴木伸忠、木村青児、三上行雄)

2021

第48回日本臨床バイオメカニクス学会

先進予防医学共同専攻・運動器疼痛疾患学教室 大学院4年次 細川 博昭

今回、令和3年11月5日〜6日に宮崎県で開催された第48回日本臨床バイオメカニクス学会に参加しました。現在私は東京都立大学との共同研究で半月板縫合術における生体力学研究を行なっておりますが、その研究内容を発表させていただくことができました。

半月板のバイオメカニクス研究はまだ解明できていない部分が多い分野ですが、今回の学会で最新の知識や今後の課題を学ぶことができました。私の研究発表の指導をしてくださった佐粧先生をはじめとするスポーツグループ教官の先生方、いつも支えてくれる大学院生の皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

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国内
山口智志, 赤木龍一郎, 佐粧孝久, 吉村健佑, 大鳥精司.
レセプト情報データベースを用いた本邦におけるアキレス腱断裂の発生頻度および手術率の年次推移.
第94回日本整形外科学会学術総会. 東京国際フォーラム・JPタワーホール&カンファレンス. 2021年5月20日.一般口演:S192 1-13-1.
篠原将志, 赤木龍一郎, 渡辺淳也, 佐藤祐介, 加藤有紀, 森川嗣夫, 岩崎潤一, 齊藤雅彦, 中川晃一, 赤津頼一, 大鳥精司, 佐粧孝久.
自家培養軟骨(JACC) 移植部のMRI による形態的・質的評価の経時的変化-CaTCh study-.
第94回日本整形外科学会学術総会. 東京国際フォーラム・JPタワーホール&カンファレンス. 2021年5月22日.一般口演:S550 3-13-16.
赤木龍一郎, 加藤有紀, 渡辺淳也, 木村雄太, 岩﨑潤一, 齊藤雅彦, 北原聡太, 中川晃一, 赤津頼一, 荻野修平, 大鳥精司, 佐粧孝久.
患者背景因子からみた自家培養軟骨移植術後の短期成績-千葉県における多施設共同研究:CaTCh study-.
第94回日本整形外科学会学術総会. 東京国際フォーラム・JPタワーホール&カンファレンス. 2021年5月22日.一般口演:S551 3-13-17.
渡邉翔太郎, 赤木龍一郎, 二宮太志, 山下剛司, 田原正道, 山口智志, 木村青児, 小野嘉允, 篠原将志, 細川博昭, 大鳥精司, 佐粧孝久.
Forgotten Joint Score 12 を用いたUKA とHTO の術後成績に関する多施設研究.
第94回日本整形外科学会学術総会. Web. 2021年6月10日~7月12日. ポスター発表:S820 Po-192.
堀井真人, 赤木龍一郎, 高橋翔, 山口智志, 木村青児, 小野嘉允, 渡辺翔太郎, 篠原将志, 細川博昭, 三上行雄, 大鳥精司, 佐粧孝久.
小中学生における足部形態の経年変化に関する後ろ向きコホート研究.
第94回日本整形外科学会学術総会. Web. 2021年6月10日~7月12日. ポスター発表:S1093 Po-700.
赤木龍一郎, 加藤有紀, 渡辺淳也, 木村雄太, 岩﨑潤一, 齊藤雅彦, 北原聡太, 中川晃一, 赤津頼一, 荻野修平, 星裕子, 大鳥精司, 佐粧孝久.
ACI後の臨床成績の経過-千葉県における多施設共同研究 CaTCh study-.
JOSKAS/JOSSM meeting 2021. Web. 2021年6月18日. シンポジウム13:ACI 後のスポーツ復帰のevolution SY13-1.
小倉誉大.
ACI sandwich法ー軟骨下骨病変へのアプローチー.
JOSKAS/JOSSM meeting 2021. Web. 2021年6月18日. シンポジウム13:ACI 後のスポーツ復帰のevolution SY13-2.
篠原将志, 赤木龍一郎, 渡辺淳也, 加藤有紀, 佐藤祐介, 森川嗣夫, 岩崎潤一, 中川晃一, 赤津頼一, 大鳥精司, 佐粧孝久.
自家培養軟骨移植部の周囲組織におけるMRIを用いた質的評価‐ CaTCh study ‐.
JOSKAS/JOSSM meeting 2021. Web. 2021年6月18日. 一般口演29:膝関節:軟骨 O29-5.
三上行雄, 佐粧孝久, 山口智志, 赤木龍一郎, 赤津頼一, 木村青児, 渡邉翔太郎, 篠原将志, 細川博昭, 堀井真人, 中川晃一, 大鳥精司.
内側開大式高位脛骨骨切り術における内側半月板逸脱量と臨床成績の検討.
JOSKAS/JOSSM meeting 2021. Web. 2021年6月18日. 一般口演30:骨切り1 O30-4.
山口智志, 木村青児, 赤木龍一郎, 佐粧孝久, 大鳥精司.
本邦におけるアキレス腱断裂の発生率および手術率の年次推移:レセプト情報データベースを用いた調査.
JOSKAS/JOSSM meeting 2021. Web. 2021年6月19日. 一般口演54:スポーツ:疫学 O54-5.
鈴木伸忠, 渡辺淳也, 二宮太志, 佐粧孝久.
Segond骨折を伴う新鮮ACL損傷症例における合併損傷の検討.
JOSKAS/JOSSM meeting 2021. Web. 2021年6月22日~7月13日. オンデマンドWeb口演4:ACL4 MO4-11.
細川博昭, 赤木龍一郎, 山下剛司, 渡邉翔太郎, 篠原将志, 堀井真人, 三上行雄, 木村青児, 山口智志, 大鳥精司, 佐粧孝久.
Forgotten Joint Score 12を用いたFixed Bearing UKA とMobile Bearing UKAの術後成績の比較.
JOSKAS/JOSSM meeting 2021. Web. 2021年6月22日~7月13日. オンデマンドWeb口演23:UKA2 MO23-7.
三上行雄, 山口智志, 木村青児, 小野嘉允, 篠原将志, 赤木龍一郎, 佐粧孝久, 大鳥精司.
外反母趾患者における、足部以外の体の痛みと足部関連QOLとの関連性についての多施設調査.
JOSKAS/JOSSM meeting 2021. Web. 2021年6月22日~7月13日. オンデマンドWeb口演36:足関節:その他1 MO36-7.
堀井真人, 赤木龍一郎, 高橋翔, 山口智志, 木村青児, 小野嘉允, 渡辺翔太郎, 篠原将志, 細川博昭, 三上行雄, 大鳥精司, 佐粧孝久.
膝屈筋腱を用いた解剖学的前十字靭帯再建術後骨孔拡大と大腿骨側移植腱固定デバイスの関連.
JOSKAS/JOSSM meeting 2021. Web. 2021年6月22日~7月13日. オンデマンドWebポスター2:ACL2 P2-2.
渡邉翔太郎, 赤木龍一郎, 二宮太志, 小野嘉允, 篠原将志, 細川博昭, 堀井真人, 三上行雄, 木村青児, 山口智志, 大鳥精司, 佐粧孝久.
高位脛骨骨切り術後患者における患者立脚型評価Forgotten Joint Score-12の検証.
JOSKAS/JOSSM meeting 2021. Web. 2021年6月22日~7月13日. オンデマンドWebポスター8:HTO・その他の骨切り1 P8-2.
渡邉翔太郎, 赤木龍一郎, 二宮太志, 山下剛司, 田原正道, 木村青児, 小野嘉允, 篠原将志, 細川博昭, 大鳥精司, 佐粧孝久.
UKA とHTO のForgotten Joint Score 12 を用いた多施設における術後成績の比較.
第51回日本人工関節学会.Web. 2021年7月7日.一般口演 42:UKA 術後成績1  1-12-OR42-03.
細川博昭, 赤木龍一郎, 山下剛司, 渡邉翔太郎, 篠原将志, 堀井真人, 三上行雄, 木村青児, 山口智志, 大鳥精司, 佐粧孝久.
Forgotten Joint Score 12 を用いたFixed Bearing UKA とMobile Bearing UKA の術後成績の比較.
第51回日本人工関節学会.Web. 2021年7月7日.一般口演 42:UKA 術後成績1 1-12-OR42-04.
篠原将志, 赤木龍一郎, 渡邉翔太郎, 三上行雄, 細川博昭, 堀井真人, 小野嘉允, 木村青児, 山口智志, 大鳥精司, 佐粧孝久.
CR-F Insert を用いたFINE KNEE の術後2 年成績について.
第51回日本人工関節学会.Web. 2021年7月7日. ポスター21 TKA術後成績3 PS21-01.
赤木龍一郎, 渡邉翔太郎, 堀井真人, 細川博昭, 篠原将志, 戸口郁, 三上行雄, 木村青児, 山口智志, 大鳥精司, 佐粧孝久.
円板状外側半月板損傷の術後MRI 経過.
第70回東日本整形災害外科学会.Web. 2021年9月17日. シンポジウム4:半月板損傷の治療成績1 1- 4-S4- 5.

2020

国内
渡邉翔太郎 赤木龍一郎 二宮太志 小野嘉允 篠原将志 細川博昭 堀井真人 三上行雄 木村青児 山口智志 大鳥精司 佐粧孝久
高位脛骨骨切り術におけるForgotten Joint Score 12の適応および影響を与える因子の検討
第35回日本整形外科学会基礎学術集会.オンライン.2020年10月15日.口頭発表:18 1-9-11.
Yuki Yoshida、Shotaro Watanabe、Ryuichiro Akagi、Masashi Shinohara、Hiroaki Hosokawa、Masato Horii、Yoshimasa Ono、Yuya Ogawa、Aya Sadamasu、Satoshi Yamaguchi、Atsuya Watanabe、Takahisa sasho
当院における自家培養軟骨(ジャック)移植術後3年成績 Three-year result of autologous cartilage transplantation (JACC)
JOSAKS-JOSSM2020.兵庫県神戸市・オンライン.2020年12月17日.口頭発表:ミニオーラル11「膝軟骨」MO1-11-2
細川博昭、篠原将志、堀井真人、渡邉翔太郎、小野 嘉允、小川裕也、木村青児、赤木龍一郎、山口智志、大鳥精司、佐粧孝久
前十字靭帯再建術後における顆間窩骨棘発生に関する検討
JOSAKS-JOSSM2020.兵庫県神戸市・オンライン.2020年12月17日-19日.ポスター発表:MO1-1-3
小野 嘉允, 山口 智志, 木村 青児, 篠原 将志, 細川 博昭, 堀井 真人, 渡邉 翔太郎, 赤木 龍一郎, 大鳥 精司, 佐粧 孝久
足部X線における第1中足骨頭のround徴候と骨頭回内角度,種子骨-骨頭関節の関節症との関連
第35回日本整形外科学会基礎学術集会.オンライン.2020年10月15日.ポスター発表:35Po-209
篠原 将志, 赤木 龍一郎, 渡辺 淳也, 加藤 有紀, 森川 嗣夫, 細川 博昭, 渡邉 翔太郎, 小野 嘉允, 山口 智志, 大鳥 精司, 佐粧 孝久
自家培養軟骨(JACC)移植部における2年間の経時的MRI画像評価に関する検討
第35回日本整形外科学会基礎学術集会.オンライン.2020年10月15日.口頭発表:35 2-6-19
篠原 将志, 山口 智志, 木村 青児, 小野 嘉允, 堀井 真人, 三上 行雄, 赤木 龍一郎, 佐粧 孝久, 大鳥 精司
外反母趾の急速な進行に関連する解剖学的因子の検討
第45回日本足の外科学会学術集会.オンライン.2020.11.26-27.口頭発表
山口 智志, 木村 青児, 小野 嘉允, 堀井 真人, 篠原 将志, 三上 行雄, 赤木 龍一郎, 佐粧 孝久, 大鳥 精司
新しい足底挿板を求めて-足底挿板の現状と未来- 足底挿板でできることとできないこと
第45回日本足の外科学会学術集会.オンライン.2020.11.26-27.口頭発表
堀井 真人, 赤木 龍一郎, 小川 裕也, 山口 智志, 小野 嘉允, 大鳥 精司, 佐粧 孝久
小・中学生の全身弛緩性と膝・踵部痛の関連性との検討
第31回日本臨床スポーツ医学会学術集会.オンライン.2020.11.4.ポスター発表:13メディカルチェック1
渡辺 淳也, 青木 保親, 中嶋 隆行, 佐藤 祐介, 井上 雅寛, 佐粧 孝久, 落合 信靖, 山口 智志, 赤木 龍一郎, 折田 純久, 江口 和, 稲毛 一秀, 小畠 隆行, 吉岡 大, 大鳥 精司
中高齢者に対する運動療法の展開 変形性膝関節症の最新のMRI診断法とその再生医療への応用
第57回日本リハビリテーション医学会学術集会.京都府京都市.2020.8.20.口頭発表:合同シンポジウム15 JSY15-1
赤木 龍一郎, 渡邉 翔太郎, 篠原 将志, 山崎 隆治, 冨田 哲也, 大鳥 精司, 佐粧 孝久
TKA up to date FINE Total Knee Systemにおける拘束性を緩和したポリエチレンインサートの開発
第69回東日本整形災害外科学会.オンライン.2020.9.19.口頭発表
堀井 真人, 赤木 龍一郎, 小川 裕也, 貞升 彩, 小野 嘉允, 渡邉 翔太郎, 篠原 将志, 細川 博昭, 山口 智志, 大鳥 精司, 佐粧 孝久
足部形態が小中学生の膝・踵部痛に与える影響の検討
第93回日本整形外科学会学術総会.オンライン.2020.5.21.ポスター発表:ロコモ3 4-Po-70
赤木 龍一郎, 渡辺 淳也, 加藤 有紀, 木村 雄太, 森川 嗣夫, 齊藤 雅彦, 北原 聡太, 中川 晃一, 赤津 頼一, 山口 智志, 大鳥 精司, 佐粧 孝久
自家培養軟骨移植術後の2年成績に影響を及ぼす患者因子検討 千葉県における多施設共同研究
第93回日本整形外科学会学術総会.オンライン.2020.5.21.ポスター発表:膝OA1 3-Po-350
山口 智志, 中川 量介, 貞升 彩, 小野 嘉允, 赤木 龍一郎, 佐粧 孝久, 大鳥 精司
外反母趾治療の展望-これからの外反母趾治療は何を解決していかなくてはならないのか- 外反母趾に対する保存療法の適応と限界
第93回日本整形外科学会学術総会.オンライン.2020.5.21.口頭発表:シンポジウム65 3-7-S65-5
小川 裕也, 篠原 将志, 細川 博昭, 堀井 真人, 渡邉 翔太郎, 小野 嘉允, 貞升 彩, 赤木 龍一郎, 山口 智志, 大鳥 精司, 佐粧 孝久
大腿骨顆間窩骨棘は半月板切除後膝の関節症性変化として最も早期に出現する変化である
第93回日本整形外科学会学術総会.オンライン.2020.5.21.ポスター発表:膝OA1 1-Po-26

2019

SICOT 2019(2019.12.4-12.7, Muscat, Oman)

平成24年卒 渡邉翔太郎

 2019年12月4日から7日にかけて、オマーンのマスカットにて開催されました40th SICOT Orthopaedic World Congressに参加させて頂きましたのでご報告致します。

本学会は整形外科学を幅広く網羅した1929年に設立された国際学会であります。本大学スポーツグループからは、赤木龍一郎先生、細川博昭先生、筆者渡邉の3名で参加致しました。

 学会会場では、世界各国から集まった人々の発表で盛り上がり活発な質疑応答が行われておりました。普段の国内学会も非常に高いレベルを実感しておりますが、それとはまた違った方面からのアプローチや、国際的な流を感じ、非常に勉強になりました。英語発表というハードルが私には高く感じることが多かったのですが、国内という垣根を超えて発表していく必要があることを改めて強く実感いたしました。今回は無事発表を終えることができたことで安心しましたが、発表することを目標でなく、赤木先生の今回の発表のように本当に意味のある研究をしてその成果を伝える発表ができるように今後精進していきたいと感じました。大変刺激を受けた学会となりました。

今回の会場となったオマーンについてですが、国土は日本の85%、人口は467万人で、非常に治安の安定した国です。実際に到着してみると、広大な土地で、基本的に街は綺麗、そして人が親切で、季節的にも冬で、気温が20度前後と非常に過ごしやすい環境でした。

空いた時間で行った砂漠・湖ツアーで広大な砂漠上をトヨタランドクルーザーが壊れそうなほど爆走してくれるツアーガイド、湖に入って泳ぐ2人に対して小魚からの傷口感染を恐れて入らずにカメラ役に徹する細川カメラマン、そして広大で綺麗な最新設備を整えたモスクと見どころ満載のオマーンでした。初めてイスラム教に触れることもできとても貴重で素晴らしい体験、出会いをすることができました。今後も積極的に世界各国の文化を勉強し、コミュニケーションを大切にしたいと感じました。

 最後になりましたが、このような貴重な機会を与えて頂きました大鳥精司教授、佐粧孝久教授、並びに大学での留守番を引き受けご協力してくださったスポーツグループの先生方、研修医の先生方に深く御礼申し上げます。本学会で得た知見を今後の研究につなげて精進して参ります。今後ともご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 発表演題

Oral Short Free Paper 

・Watanabe S. Comparison of UKA and HTO in medial knee OA by Forgotten Joint Score 12. for Short Free Paper presentation

 ・Akagi R. Arthroscopic surgery versus conservative treatment for avulsion fractures at the tibial attachment of posterior cruciate ligament

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第46回関東膝を語る会

2019年11月9日(土曜)に第46回関東膝を語る会を開催いたしました。21の一般演題に加え、広島大学長の越智光夫先生が「平成の膝を語る」という題下に特別講演の講師を担当されました。久々に晴天となった週末でしたが、100名を超える方々にご参加頂き盛会のうちに終えることができました。運営にご協力頂きました関係者の皆さん、ご参加頂きました方々に感謝申し上げます。

 越智先生のご講演では平成の間に進歩したACL損傷、半月板損傷、軟骨損傷の治療の進歩のすべてに越智先生が関与されていることがよくわかり、改めて膝関節外科の巨人とも呼ぶべき先生の偉大さを認識しました。膝関節外科医にはまだまだ解決すべき問題はたくさん残されています。今後も研究、臨床に取り組んでいく気持ちを新たにすることができました。

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ICRS 2019 15th World Congress (2019.10.5-10.8, Vancouver, Canada)

発表演題

1.The short-term outcomes of autologous chondrocyte implantation associated with an atelocollagen-based scaffold. Akagi R, Watamabe, A, Kato Y, Kimura Y, Morikawa T, Saito M, Kitahara S, Kimura S, Yamaguchi S, Ohtori S, Sasho T.

2.Autologous chondrocyte implantation for bipolar chondral lesions in the patellofemoral compartment. Ogura T, Merkely G, Bryant T, Minas T.

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JOSKAS2019 (2019-6.13-6.15, 札幌)

「Treatments for the management of early knee osteoarthritis」

“Clinical implication of osteophytes at the posterior femoral condylar notch in the early osteoarthritis of the knee”

Sasho T, Ogawa Y, Akagi R, et al.

 

「Pathology and definition of the early OA」

“Screening early knee osteoarthritis by detection of osteophyte formation”

Akagi R. Sasho T, Ogawa Y, et al.

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講演
「ロコモと骨粗しょう症」 

習志野市市民講演会2019 2019.2.2(習志野市消防庁舎)

2018

OARSI 2018 (Liverpool 2018.4.27)

Sasho T, et al.
Osteophyte formation on medial wall of the intercondylar notch of femur is an early sign of osteoarthritic knee development using osteoarthritis initiative data

日本整形外科学会シンポジウム(早期OA)神戸 2018.5.25

2017

講演
「超早期変形性膝関節症のマススクリーングに向けた取り組み」

第88回千葉関節外科研究会 2017.3.9(オークラ千葉ホテル)

OARSI 2017 (Las Vegas 2017.4.28)

Sasho T, et al.
Osteophyte formation on medial wall of the intercondylar notch of femur is an early sign of osteoarthritic knee development using osteoarthritis initiative data