教育

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教育目標

学士課程教育における方針

学位授与の方針

千葉大学医学部は,「つねに、より高きものをめざして」の本学の理念のもと、以下を修得した学生に対して、学位を授与する。

「自由・自立の精神」
  • 患者とその関係者,医療チームのメンバーを尊重し,責任をもって医療を実践するための態度,倫理観を有して行動できる。そのために,医師としての自己を評価し,生涯にわたり向上を図ることができる。(倫理観とプロフェッショナリズム)
「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」
  • 自己の専門領域の社会的,文化的位置づけを理解し,国際社会および地域社会の保健・医療・福祉の資源を把握・活用し,必要に応じてその改善に努めることができる。(疾病予防と健康増進)
  • 自己の国際経験を生かし、広い視野から社会に貢献することができる。
「普遍的な教養」
  • 国内外の多様な文化・価値観,社会,環境の中で生きる他者を理解し,文理横断的・異分野融合的な知を備え、お互いの立場を尊重した人間関係を構築して,医療の場で適切なコミュニケーションを主体的に実践することができる。(コミュニケーション)
「専門的な知識・技術・技能」
  • 医療の基盤となっている基礎,臨床,社会医学等の知識を有し,イノベーション創出につなげることができる。(医学および関連領域の知識)
  • 問題解決に向けた実証的・論理的思考を展開するとともに,患者に対して思いやりと敬意を示し,患者個人を尊重した適切で効果的な診療を実施できる。(診療の実践)
「高い問題解決能力」
  • 基礎,臨床,社会医学領域での研究の意義を理解し,科学的情報を評価し,他者と協調・協働して行動し,新しい情報を生み出すために論理的・批判的な思考ができる。(科学的探究)

教育課程編成・実施の方針

「自由・自立の精神」を堅持するために
  • 学生が自ら設定した目標の達成に向けて,継続的に自己を評価・検証しつつ主体的な学修を可能とする教育課程を編成し,提供する。
  • 専門職業人として自立するための倫理教育を行うとともに,教育課程全般の修学にわたり,社会の規範やルールを尊重する姿勢を涵養する。
「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」を持つために
  • 幅広く深い教養,総合的な判断力,豊かな人間性,学問への強い関心を涵養できる普遍教育を提供するとともに,専門導入教育を充実し,それらを基盤として学生が自己の専門領域を修得する意義を理解できる学修機会を提供する。
  • グローバル化に対応した学修環境を整備し,地球規模の課題を解決する能力を涵養するために,多様な留学の機会を提供する。同時に,地域を支える人材育成に取り組む。
「普遍的な教養」を涵養するために
  • 国内外の多様な文化・価値観,社会,自然,環境を深く理解し,文理横断的・異分野融合的な知を備え,人類や社会が直面する課題に取り組む普遍教育科目を体系的に提供する。
  • 普遍教育と専門教育をつなぐ横断的な学修機会を提供する。
  • 英語による実践的コミュニケーションが可能になる医学英語能力を修得できる医学英語教育を充実する。
「専門的な知識・技術・技能」を修得するために
  • グローバル・スタンダードを満たす医学教育に基づく専門領域での必須事項を体系的に修得できる教育課程を編成し,提供する。
  • 修得した専門領域での知識,論理的思考や表現の手段を,学生が主体的に活用できる実践的な学修の機会を効果的に提供する。
  • 医学の進歩・発展を牽引するイノベーション創出のための学修環境づくりを進める。
「高い問題解決能力」を育成するために
  • 英語を中心とした語学教育においては,専門教育とも連携した発信型のコミュニケーションを学修する機会を提供する。
  • 専門領域にかかわらず, 情報通信技術の活用を含め,必要な情報やデータを適切に収集・分析・活用する方法を修得し,情報を適切に発信することのできる学修の機会を提供する。
  • 学生が,グループを単位として,専門領域での問題解決に主体的・能動的に取り組む学修の機会を提供する。
  • 専門領域での問題に関して,社会の要求を踏まえた問題解決を実践できる学修の機会を提供する。
「学修成果の厳格な評価」のために
  • 学修成果については,事前にシラバス等で提示する各科目授業の学修目標への到達度によって,厳格かつ公正な評価を行う。また,成績評価を透明かつ公平に行うため,GPA制度を採用するとともに,シラバス等に各科目の学修目標を卒業コンピテンシーと関連付けて示し,事前・事後学修や評価法を明示する。
  • 講義科目では,客観試験,レポート等でその達成度を評価する。
  • 実験・実習・演習科目では,客観試験,レポート,口頭試問,観察評価,実技試験等でその達成度を評価する。

大学院課程教育における方針

医学薬学府 学位授与の方針(修士課程)

修士課程では,学士課程で築いた基礎の上に,以下の知識・能力を修得する。

「自由・自立の精神」

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において,学識を統合した知の基盤を活用して,課題に対する柔軟な思考能力と深い洞察に基づき,主体的に行動できる。それぞれの専門分野における研究倫理を身につけている。

「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において,国内外の多様な文化・価値観,社会,自然,環境について理解し,活動の基礎となる地球規模の柔軟な思考能力と発信・交流能力を修得している。

「専門的な知識・技術・技能」

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野の深い学識に加えて,学際的で幅広い視野に立った学識を持ち,それを活かして直面する課題の解決に向けた柔軟な思考と深い洞察を行いイノベーション創出に貢献することができる。

「高い問題解決能力」

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において高度な専門的知識・技術を要する課題を,知識・能力を統合・整理することにより,先導的に他者と協調・協働することにより,解決できる。

医学薬学府 学位授与の方針(後期3年博士課程・4年博士課程)

後期3年博士課程・4年博士課程では,学士課程・修士課程までで築いた知的基盤の上に,以下の知識・能力を修得する。

「自由・自立の精神」

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において,多様な研究・教育機関の中核を担う研究者もしくは大学教員を目指す人材として,積極的に自立した研究活動を行うことができる。それぞれの専門分野における研究倫理を身につけている。

「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において,地球規模の視点を持ち国内外の社会と連携して,自ら課題を設定し,積極的・自立的な研究開発を行うことができ,その成果を国際的・学際的に発信できる。また、教育研究者あるいは国内外の機関の指導的人材として活動するための基礎として,多様な文化・歴史に対する理解を有する。

「専門的な知識・技術・技能」

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において,創造性に富む高度な研究・開発能力と豊かな学識を持ち,新たな知見や価値の創出に貢献でき,イノベーション創出の実践を目指すことができる。また、幅広い専門的知識や研究遂行能力を活かして,高度な研究開発プロジェクトの企画・管理等を行うことができる。

「高い問題解決能力」

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野の情報・知識を他者と共有しながら指導的に協調・協働し、知識基盤社会を支える新たな知見や価値を創出することができる。

医学薬学府 教育課程編成・実施の方針(修士課程)

「自由・自立の精神」を堅持するために

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において,学識を知の基盤として統合し,それを活用した柔軟な思考と深い洞察に基づき,研究倫理に則り主体的に行動する能力を涵養する。

「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」を持つために

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において,地球規模の観点から,それぞれの専門領域の社会・文化的位置づけを理解し,幅広く深い学識を修得する教育課程を編成し、提供する。
  • 課題に対する柔軟な思考と深い洞察に基づき,修得した学識を統合させた知の基盤を活用して,地球規模に発信・交流する能力を涵養する。

「専門的な知識・技術・技能」を修得するために

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野の深い学識を与えるための体系的な教育課程を提供するとともに,学識を問題解決に活用するための実践的考察を行う機会を提供する。
  • 自己の専門分野と関連する他の専門分野との関係を理解するための教育の機会を提供する。
  • イノベーション創出に資する教育の機会を提供する。

「高い問題解決能力」を育成するために

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において,専門知識を統合・整理することにより課題に取り組み,問題を解決する能力を涵養することのできる教育の機会を提供する。
  • 他者と協調・協働することによる実践的課題解決能力を養うため,チーム参加型の教育の機会を提供する。

医学薬学府 教育課程編成・実施の方針(後期3年博士課程・4年博士課程)

「自由・自立の精神」を堅持するために

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において,多様な研究・教育機関の中核を担う研究者もしくは大学教員を目指す学生が、研究倫理に則り自ら研究課題を設定し,自立した研究活動を行う能力を修得する教育課程を編成し,提供する。

「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」を持つために

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野において,教育研究者,高度専門職業人あるいは国際的指導者として,自ら課題を設定し,地球規模の視点から,知的活動を行い,社会に貢献する能力を修得する教育課程を編成し,提供する。

「専門的な知識・技術・技能」を修得するために

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野の学位論文研究において,新しい知見や価値の創造に主体的に関与する機会を提供する。
  • 学位論文研究において,具体的な研究計画の策定,研究成果の評価を踏まえた進捗管理の実践を体験する機会を提供する。
  • イノベーション創出の実践を目指す教育の機会を提供する。

「高い問題解決能力」を育成するために

  • 医学・薬学並びに関連する専攻分野の学位論文研究において,共同研究者や研究協力者などと専門領域の情報・知識を共有し,指導的立場に立って協調・協働して研究を推進する機会を提供する。