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新着ニュース

2022.09.19. 学部6年生の本庄さんが筆頭著者の論文がParasitology Research (IF: 2.38)に掲載されました
2022.08.22. 特任助教の坂本さんが、愛媛県松山市の済美高等学校の高校生を対象に、真核生物の多様性とマラリア原虫についてオンライン特別講義を行いました
2022.08.02-05. 特任助教の坂本さん、博士4年の張さん、博士2年の林さんが第28回分子寄生虫学ワークショップ・第18回分子寄生虫学・マラリア研究フォーラム合同大会で口頭発表を行いました
2022.07.26. 特任助教の坂本さんが、AMEDとニューヨーク科学アカデミーが共催するInterstellar Initiativeプログラムに内定しました
2022.07.21. 准教授の彦坂さんが共著者として参加した論文がPharmaceuticals誌 (IF: 5.22)に掲載されました
       2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士との共同研究です
2022.07.12. 特任助教の坂本さんが母校の兵庫県立神戸高等学校で、研究者のキャリアと真核生物の多様性について特別講演を行いました
2022.06.18. 学部6年生の本庄さんが第33回日本臨床寄生虫学会で口頭発表を行いました
2022.06.15. 学部6年生の本庄さんが千葉大学みらい医療基金スカラーシップ研究助成に採択されました                 
2022.05.28. 特任助教の坂本さんが第91回日本寄生虫学会ベストプレゼンテーション賞を受賞しました
2022.05.28-29. 特任助教の坂本さん、博士課程3年生の張さん、学部6年生の本庄さんが、第91回日本寄生虫学会で発表しました
2022.05.24. 特任助教の坂本さんが令和4年度千葉大学国際交流公募事業「若手教職員・研究者の海外渡航支援プログラム」(第I期)に採択されました
2022.04.18.   准教授の彦坂さんがJSTさくらサイエンスプログラムのさくら招へいプログラム(第1回公募)に採択されました
2022.04.16.   特任助教の坂本さんが共著者として参加した論文がAutophagy誌 (IF: 16.14)に掲載されました
      東京大学大学院医学系研究科の水島昇博士との共同研究です
2022.04.01. 特任助教の坂本さんが新学術領域研究「マルチモードオートファジー」の公募研究に採択されました
2022.04.01. 修士課程として味岡さん、葛城さん、白さん、研究生として陸さんの4名が新たにメンバーに加わりました
2022.03.29. 准教授の彦坂さん、特任准教授の野呂瀬先生の研究記事が病原微生物検出情報(IASR)2022年3月号に掲載されました
2022.03.31. 特任助教の坂本さんが長崎大学熱帯医学研究所の令和4年度熱帯医学研究拠点一般共同研究に採択されました
2022.03.16. 特任助教の坂本さんが東京大学医科学研究所の2022年度東京大学医科学研究所国内共同研究に採択されました
2022.02.08. 特任助教の坂本さんが国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))に採択されました
2021.10.06. 特任助教の坂本さんが令和3年度千葉大学国際交流公募事業「若手教職員・研究者の海外渡航支援プログラム」(第II期)に採択されました
2021.08.29. 学部5年生の本庄さんが東日本研究医養成コンソーシアム第11回夏のリトリートで講演特別賞を受賞しました

研究テーマ

研究テーマA. 寄生性真核生物が持つ多様なミトコンドリアの機能解析
 ミトコンドリアは、ほとんどの真核生物においてエネルギー転換を担う、細胞の生存に必須の細胞小器官(オルガネラ)である。近年では、活性酸素の除去やアポトーシス、オートファジーといった細胞の生死を調整する重要な機能もミトコンドリアが制御していることが明らかにされている。ミトコンドリアは、細菌の細胞内共生が起源とされており、その細菌由来の”ミトコンドリアゲノム”(mtゲノム)を持つ。
 寄生性真核生物は、宿主動物の体内環境と終宿主(もしくは外部環境)に適応するために、複雑な生活環を強いられている。代表的な生物に、蚊が媒介するマラリア原虫やトキソプラズマ、クリプトスポリジウム、トリパノソーマ、赤痢アメーバが存在する。これら寄生性真核生物のミトコンドリアの機能は、宿主動物細胞のそれと異なる。
 マラリア原虫では、赤血球寄生期において、ミトコンドリアのクリステ構造が確認できず、ATP産生能が乏しい。また、クリプトスポリジウムや赤痢アメーバはmtゲノムを完全に喪失しており、ミトコンドリアの代表的機能であるTCA回路および酸化的リン酸化経路が存在しない。
 これらは、真核生物のミトコンドリアが、自由生活から寄生性へと適応進化する過程でその機能を大胆に多様化しうる事を意味する。我々は、この多様化したミトコンドリアが持つ、動物宿主ミトコンドリアとは異なる性質や機能の全貌の解明を目指している
財源:JSPS基盤研究C「マラリア原虫のミトコンドリアリボソームにおける低コストな翻訳機構の解明」
共同研究:杏林大学、東京大学、東京医科歯科大学、長崎大学
 
研究テーマB. 寄生性真核生物が持つ光合成しない葉緑体の機能解析
 葉緑体は、ほとんどの植物において光合成を担うオルガネラである。ミトコンドリアと同じく細菌の細胞内共生が起源であり、細菌由来の”葉緑体ゲノム”を持つ。ミトコンドリアの獲得が真核生物の進化史でたった一度しか起こらなかったのに対し、葉緑体の獲得は複数の真核生物群において独立に起こった。その一例が、現在は寄生性であるアピコンプレクサ生物群(マラリ原虫やトキソプラズマを含む) の共通祖先であり、本生物群は今でも葉緑体(アピコプラストと呼ばれる)を持っている。
 アピコプラストも、ミトコンドリアと同様に、寄生適応によって大胆に進化したオルガネラであり、葉緑体の代名詞である光合成の能力がない。にもかかわらず、アピコプラストは生存に必須のオルガネラとして今でも維持され続けている。我々は、光合成能力を捨てた葉緑体など、一見、直感とは反する生物進化をとげたアピコプラストの機能の全貌を解明する事で、生物進化の隠れた原理を理解する事を目指している
財源:JSPS若手研究「貝類寄生虫パーキンサスが持つ最も退化した葉緑体の機能解析」
   JSPS国際共同研究強化(A)「アピコンプレクサ門原虫が持つ退化葉緑体の比較プロテオミクスによる普遍的機能の解明」
共同研究:東京大学、スタンフォード大学
 
研究テーマC. 寄生性真核生物のオートファジーの分子機構の解明
 オートファジーは細胞内の大規模分解系であり、真核細胞内の品質管理に重要である。これは、オートファジー関連因子ATGタンパク質群による協調的な反応によって進行される。マラリア原虫やトリパノソーマなど、寄生性の真核生物もまたATGタンパク質群を持っている。しかし、その保存パターンは哺乳類や出芽酵母などのモデル生物とは異なっており、どのような分子機構でオートファジーが遂行されているのか未解明である。我々は、特に2つのユビキチン様結合反応(ATG8とATG12結合系)に着目し、その反応機構の多様性の解明を目指している。さらに、原虫のオートファジーを標的とした新規薬剤の開発も目指している。
財源:新学術領域研究(マルチモードオートファジー)「原生生物から見出される多様なATG12結合系の比較に基づくその作動原理の解明」
   長崎大学熱帯医学研究所共同研究「トリパノソーマ科原虫が持つ変異型オートファジー関連因子ATG12結合系の機能解析と生理学的意義の解明」
          AMED新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業「マラリア原虫オートファジーを標的とする抗マラリア治療薬の開発へ向けた革新的大規模高速化合物スクリーニング法の開発」
共同研究:東京大学、長崎大学、東北大学、筑波大学、愛媛大学、関西医科大学
 
研究テーマD. 寄生虫の体内移行経路・臓器特異性・接着機序の解析
 寄生虫は動物宿主の体内で種々の臓器に播種していくがその分子メカニズムは不明である。また、寄生虫は臓器特異性を示すことが多いが、その分子メカニズムもまた不明である。彼らは、宿主の種々の生体防御反応を回避しており、人類およびその祖先とともに数百万年間共存してきた。
 血液あるいはリンパ液を介して全身もしくは特定臓器に寄生虫が侵入する場合に、多様な臓器微小血管内皮細胞に接着することは、寄生虫感染において鍵となる現象である。血管内皮細胞には様々な接着因子が存在し、寄生虫侵入時に影響を及ぼす。これにより、本来漏出しない網膜血管から血清成分が漏出したり、血管周囲に細胞浸潤をきたす血管炎を起こすことが知られている。これらの事実から、我々は、寄生虫とその第一侵入経路である血管内皮細胞との相互関係を分子レベルでより詳細に解明することを目指している。
 また、組織透明化技術と光シート蛍光顕微鏡を利用した、寄生虫の動物宿主内における臓器播種メカニズムの解析も実施している。
財源:東京大学医科学研究所国内共同研究「Analysis of tissue tropism of Toxoplasma gondii using CUBIC tissue-clearing system」
共同研究:東京大学医科学研究所、新潟大学脳研究所
 
研究テーマE. 野生動物における寄生虫感染のフィールド調査
 多くの寄生虫は、その生活史の中でヒトのみならず、野生動物にも寄生する。したがって、野生動物における寄生虫感染の実態を把握することは、衛生管理上重要な課題である。我々は、野生動物に寄生する寄生虫の実態を把握するためにフィールド調査を実施している。
共同研究:帯広畜産大学原虫病研究センター
 
研究テーマF. 臨床医学分野への応用研究
 上記の基礎的研究を基盤とし、臨床医学分野への応用研究として、先天性トキソプラズマ症、後天性トキソプラズマ症(臓器移植・エイズによる日和見感染症としてのトキソプラズマ脳炎)、感染性ブドウ膜炎、寄生虫感染症の診断・治療・分子疫学なども行っている。
財源:JSPS基盤研究C「全ゲノム配列を用いたトキソプラズマ分子疫学情報の解明と病原性関連遺伝子の同定」

メンバー

【教職員】 
准教授        彦坂   健児  (hikosaka ・chiba-u.jp)
特任助教  坂本 寛和  (hzsakamoto ・chiba-u.jp)
       東京大学大学院医学系研究科 客員研究員
       兵庫県立神戸高等学校SSHサイエンスアドバイザー
 
技術補佐員 山本 陽子  (parasite ・office.chiba-u.jp)
特任教授  関根 章博  (sekine.akihiro・chiba-u.jp ) 
特任准教授 野呂瀬 一美 (norose ・faculty.chiba-u.jp)
 
メールを送信する際には、「・」を半角@に変換して送信をお願い致します。
 
【学生】
博士D4         張 子胡
博士D3           陳 雪(全方位イノベーション創発博士人材養成プロジェクト)
博士D2        鷲野 巧弥
博士D2              林 暁霞
 
修士M1           味岡 怜太
修士M1        葛城 優香
修士M1    白 芸
 
学部B6         本庄 唯意(スカラーシップアドバンスド)
 
研究生          陸 星宇

業績

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