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千葉大学医学研究院クリニカルアナトミーラボ

About CALについて

 近年、ご遺体を患者に見立て、究極のシミュレーションを行う事ができる遺体を用いた教育・研究が世界的に活発化しています。本学はその点に早い段階で着目し、2010年に環境生命医学教室内にクリニカルアナトミーラボ(CAL)を立ち上げました。CALは医学部の卒前教育・研究組織であるだけで無く、臨床系学会、市中病院医師、医療機器開発企業をも対象とした施設です。

 医学の発展のために献体してくださった方々の御遺志を確実に患者・市民に還元するために、新たな組織が必要でした。従来の卒前教育・基礎解剖研究だけでなく、卒後教育・臨床解剖研究という献体を利用する事業すべてを統括して運営します。これによりご遺体の管理方法も統一され、提供された貴重なご遺体を様々な目的で解剖させて頂くことが可能となります。

 CALは、学生教育だけで無く、Cadaver Surgical Training(CST)・医療機器開発を含めた解剖研究に携わる医師・研究者など、次世代を担う人材育成を推進します。

教育設備

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CALを支える5つの部門

CALは以下の5つの部門で構成されています。
CALの特色は臨床で活躍する医師が自由に参加できる点にあり、研究の多くが臨床現場での疑問を解決することを目的として行われています。研究結果は速やかに臨床現場に持ち帰る事が出来ることから、臨床医学の速やかな発展に貢献しています。

献体管理部門

CALでは献体されたご遺体をプログラムの目的に適した方法で保存しています。

卒前教育部門

医学部の「肉眼解剖学」とコメディカル養成校(看護師・リハビリ専門職・鍼灸師等)の解剖教育委託実習、大学院博士課程「外科系臨床医学研究の新展開」を開講しています。

卒後教育部門

CALでは各外科系臨床講座が主催となって各種教育プログラム(Cadaver Surgical Training:CST)を開催しています。

人材育成部門

千葉大学の解剖教育メソッド取得や医学部解剖実習への参加などを通じた解剖学教員の育成や、ご遺体を使用した適切な献体の利用を推進できる人材育成のための履修証明プログラムも開講しています。
 

研究開発部門

新しい手術法や、最新のテクノロジーを用いた医療機器開発、あるいは解剖学的な疑問をご遺体を用いて解決します。