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Vol. 1   卒後4年目医師

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卒後4年目 I先生(成田赤十字病院ERにて)

 

救急医を目指した理由

学生実習の時に外科の手術の緻密さや面白さに感動し、外科医になることを念頭において、周術期管理につながることを学べればと考えた結果、救急集中治療が盛んな研修病院を選びました。研修医になったばかりの4月に配属されたのが救急科集中治療部で、全身を事細かに診察して情報収集し、病態生理に基づいて治療を行うと、すぐに治療への反応がみられる集中治療室での診療にはとてもやりがいを感じました。ショック状態で救急外来に搬送されてきた患者さんが歩いて退院されるのを見て、非常に充実感を感じました。

初期研修で手術の面白さを再確認するなかで、外傷外科・救急外科・外科的集中治療の3つの領域を担当するAcute Care Surgeryという分野があるのを知り、目指してみようと思いました。

 

千葉大学の専攻医プログラムを選択した理由

まずは救急・集中治療医として自立することが最優先です。県内で最も重症度の高い症例が集まる千葉大学医学部附属病院をはじめ、各医療圏の中核病院をなす協力病院での研修は、救急・集中治療医としてのスキルアップを目指す環境としては非常に恵まれたものと感じました。

また、自分がAcute Care Surgeonを目指す上でのキャリアプランを、プライベートのことにも配慮したうえで他科や他病院とも掛け合うなど親身に相談にのってくださり、実際に具体的に私自身に合ったプログラムの話が進んでいる状況です。これは全国に協力施設をもつ千葉大学救急科でこそできることだと感じています。

 

専攻医プログラム1年目―千葉大学研修してよかったこと

 1年間大学病院での診療にあたりましたが、ERで重症外傷のDamage Control Surgeryや、ECMO導入・管理を行うなど症例や手技の経験数が多く、非常に実りある1年間でした。敗血症・ECMO・血液浄化・栄養など様々な領域でトップランナーとして活躍する先生方や、麻酔・小児など様々な背景を持った先生方から毎日学ぶことができました。

 

将来について

急変時や重症者の管理についてリーダーシップをもって診療できるようになるのが目前の目標ですが、今後外科専門医まで取得した暁にはAcute Care Surgery分野を中心に活躍できればと思っています。

 

後輩へのメッセージ

学生時代に苦手だったものでも研修医になれば視点が大きく変わります。何事も決めつけずに真剣に取り込むことが大事だと思います。

 

忘れられない先輩医師の言葉

重い症例で当初思い描いた通りの経過にならない状況で、「このようなときに正しい道筋を提示できることが集中治療医のいる意味だから」と教えていただきました。順調にいかなかった場合にどのようなことが起こるかを想定して準備することが非常に重要だと学びました。