スタッフ紹介

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楯真一

Tate Shinichi診療准教授 医学博士

所属

千葉大学大学院医学研究院 生殖医学講座

メッセージ

婦人科腫瘍は診断から治療までの一連の流れを自分たちで行うことができます。診断では婦人科病理や細胞診の知識が必要になります。学生のときには、あまり触れる機会がなかった領域です。是非、がん細胞の「顔つき」の違いをいっしょに見てみましょう。

婦人科手術学も一般外科とは異なります。特に、進行卵巣癌の場合、一般外科とは異なり、複数箇所の手術を一度におこないます。子宮全摘術の他に、直腸低位前方切除、横隔膜切除、脾臓摘出、回盲部切除などを同時におこないます。さらに、左半結腸切除や右半結腸切除が加わると、結腸の再建は複雑になります。腹腔内播種に対して外科的切除が認められている婦人科ならではの術式となります。一般外科では腹腔内播種は外科的適応なく、このような術式は生まれません。このような手術は時間も根気もかかりますが、やりがいのある仕事として我々は頑張っています。いっしょにがんばりましょう。

婦人科化学療法は、固形癌のなかでも比較的奏効率が高く、手術療法との組み合わせによって、患者さんの予後を延長させます。化学療法と手術療法をうまく組み合わせながら治療にあたるダイナミックな治療は婦人科ならではです。使用する抗癌剤も多岐にわたり、勉強しがいのある領域です。私たちの進行卵巣がんの治療成績は全国的にも世界的にもトップレベルを維持し、論文に発表しています。是非一度、婦人科腫瘍学を垣間見てください。

学歴・職歴

東京慈恵会医科大学医学部 卒業(1995)
千葉大学医学部附属病院産科婦人科 研修医(1995)
千葉市立病院産婦人科(現 千葉市立青葉病院)(1996)
癌研究会附属病院婦人科(現 がん研有明病院)レジデント(2000)
千葉大学医学部附属病院 医員(2003)
千葉大学医学部附属病院 助手(2005)
千葉大学助手大学院医学研究院(生殖医学)助手(2006)
千葉大学大学院医学研究院 助教(2007)
千葉大学大学院医学研究院 講師(2020)
千葉大学医学部附属病院 診療准教授(2021)

電子メール

state(ここにアットマーク)faculty.chiba-u.jp

専門分野

婦人科腫瘍学、卵巣癌治療、がんゲノム医療、細胞診

研究課題

卵巣癌 手術療法、化学療法、がんゲノム医療、細胞診

キーワード

卵巣癌 手術療法、化学療法、がんゲノム医療、細胞診

研究可能テーマ

適切な進行婦人科腫瘍に対する手術療法
がんの薬剤耐性の機構解明とその克服
卵巣癌に対する分子標的薬における新規バイオマーカーの開発

研究業績

主な論文

  1. Tate S, Kato K, Nishikimi K, Matsuoka A, Shozu M. Survival and safety associated with aggressive surgery for stage III/IV epithelial ovarian cancer: A single institution observation study. Gynecologic oncology. 2017;147(1):73-80.
  2. Nishikimi K, Tate S, Kato K, Matsuoka A, Shozu M. Well-trained gynecologic oncologists can perform bowel resection and upper abdominal surgery safely. Journal of gynecologic oncology. 2020;31(1):e3.
  3. Nishikimi K, Tate S, Matsuoka A, Shozu M. Learning curve of high-complexity surgery for advanced ovarian cancer. Gynecologic oncology. 2020;156(1):54-61.
  4. Tate S, Nishikimi K, Kato K, Matsuoka A, Kambe M, Kiyokawa T, et al. Microscopic diseases remain in initial disseminated sites after neoadjuvant chemotherapy for stage III/IV ovarian, tubal, and primary peritoneal cancer. Journal of gynecologic oncology. 2020;31(3):e34.
  5. Tate S, Nishikimi K, Matsuoka A, Shozu M. Aggressive surgery for advanced ovarian cancer decreases the risk of intraperitoneal recurrence. International journal of clinical oncology. 2020. (in press)

所属学会

日本産科婦人科学会(専門医)
日本婦人科腫瘍学会(婦人科腫瘍専門医)
日本臨床細胞学会(細胞診専門医)
日本産科婦人科手術学会

受賞歴

千葉大学医学部産科婦人科同窓会 第六回学術奨励賞(2017)