2010年07月15日

G-COE セミナー(グローバルCOEプログラム主催)

G-COEセミナー


日時 : 平成22年7月15日(木曜日) 17時〜18時
場所 : 医学部本館2階 大カンファレンスルーム
タイトル : ウイルス感染に応答した自然免疫誘導のメカニズム

       Virus-induced activation of innate immune system

講師 : 米山 光俊 先生

     千葉大学真菌医学研究センタ 感染免疫分野 教授

     科学技術振興機構さきがけ「RNAと生体機能」研究者

講演の概要 : 

我々は日々様々な病原体感染の危険に曝されており、特にウイルス感染症は今なお大きな社会問題になっている。我々ヒトを含めた高等脊椎動物での抗ウイルス生体防御は、互いに協調して働く自然免疫系と獲得免疫系によってなされているが、中でも自然免疫におけるI型インターフェロン(IFN)は、初期の速やかなウイルス排除とその後の獲得免疫の制御において重要な役割を担っているサイトカインであることが知られている。我々はこれまでに、ウイルス感染に応答したIFN誘導の分子機構についての解析を通じて、ウイルス感染細胞内でウイルス由来の核酸を検知し、IFN誘導を行うウイルスセンサー分子としてRIG-I-like receptor (RLR)を同定し、その生理機能解析とウイルス由来非自己RNA認識の分子機構について検討を行ってきた。本セミナーでは、このRLRの機能とIFN誘導について最近の知見を交えて概説し、抗ウイルス自然免疫誘導のメカニズムについて討論したい。


米山先生セミナーポスター1.pdf




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