教室紹介

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放射線治療部紹介

千葉大学医学部附属病院は850床を有する特定機能病院であり、がん診療連携拠点病院に指定されています。多くのがん患者様の治療を行っており、多職種が関わりながら専門的ながん医療を提供しています。放射線治療も、手術や化学療法等を含めた集学的治療の中で重要な役割を果たしています。
放射線治療は、基本的に病院内外から紹介された患者様を対象としています。放射線治療の適応にあたっては、EBMに基づき、個々の患者様の状態や希望を詳細に考慮しながら、治療法をご提案させていただいております。またすべての症例について、治療スタッフ全員参加のカンファレンスに諮り、治療適応の妥当性や治療法について討議しております。他科との合同カンファレンスも定期的に開催されており、治療方針を決定することは勿論のこと、治療中および治療後の経過まで情報を共有しています。
当院の放射線治療部は科長の宇野教授を筆頭に総勢6名の放射線治療医(放射線治療専門医5名、放射線科医1名)で切り盛りしております。さらに放射線治療を担当する診療放射線技師8人(含医学物理士1人)、看護師6名(外来2名、照射室4名)が在籍しており、和気あいあいとした雰囲気の中で日々診療にあたっています。
当院は2台のリニアックを有しています。6台の治療計画装置と1台の治療計画支援装置が導入されており、複数の治療医が同時に治療計画を行える環境にあります。他に小線源治療室、RALS(remote afterloading system)治療装置を備えており、幅広く悪性腫瘍に対する放射線治療が可能です。

MRリニアックシステムを用いた新たな高精度癌放射線治療を行っています。鮮明な断面像が得られる1.5テスラのMRIと癌治療を用いる放射線治療装置(リニアック)を一体化させた新しい治療装置です。放射線被ばくがなく、CTよりも明瞭にがんや体内の正常臓器が描出できる高磁場MRIを「画像誘導」に用いた最初の放射線治療システムです。2021年12月~2023年4月末までに前立腺がん、肝臓がん、膵臓がん、腎がんなど合計100例を超える治療実績があります。

2022年の診療実績は外照射・小線源治療合わせ703名となっています。疾患別にみると乳がん、頭頸部がん、肺がん、子宮頸がん、前立腺がんに対する治療を多く取り扱っています。
甲状腺眼症やケロイドといった良性疾患に対する放射線治療も随時受け付けております。

外照射以外では、イリジウム192線源を用いた子宮頸がんに対する小線源治療(腔内照射・組織内照射)を数多く扱っています。原則全例においてMRIを撮像し、得られた画像を用いたIGBTを行っております。

これらの日常診療に加えて、JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)をはじめとした多施設共同研究にも多数参加しております。