教育・研修案内

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後期研修医の1日

画像診断

診断部門ではCT、MRI、RI、FDG-PET/CTの読影を中心に研修を行います。毎朝8時25分より当日の予定についてミーティングを行い、その後、日常診療業務を開始します。当院で撮像される膨大かつ豊富な検査画像から読影レポートを自ら作成し、完成したレポートは診断専門医のチェックを受けます。当日撮像されたリアルタイムの症例の画像を読影し、同日中に指導を受けることで迅速なフィードバックが得られるため、臨場感ある実践的な知識の習得につながり、放射線科医の基本である画像診断の学習へ高い研修効果を得ています。当院では、画像・レポート作成・カルテは完全にデジタル化されており、専用読影端末ですべてを瞬時に閲覧可能です。さらに、高度な画像解析ソフトも所有し、オンラインで3D画像等を作成する事でより詳細な画像の検討や、研究への応用も可能です。常時数名の診断専門医の先生方とともに読影しており、質問は随時可能、難症例では共に論文検索を行って丁寧に読影し、より精度の高い読影レポートを完成させる時間も確保されています。また、日進月歩の画像診断分野のみならず、年毎に改定されるあらゆる疾患の診療ガイドラインや診療各科必携の教科書まで豊富に蔵書を揃えており、臨床から求められる読影ポイントを把握することができます。県内随一の高度な専門性を有する大学病院ならではの希少症例に関しても、論文検索が容易であり、きわめて恵まれた読影環境であるといえます。週2回開催される科内のカンファレンスでは、典型例、稀な症例、教訓的症例の提示を通して、読影の考え方、必須の知識などを勉強できます。加えて当科スタッフが参加した研究会・学会で得た知識は文章化させ科内で共有することで、常に知識のアップデートを心がけています。曜日ごとに臨床各科カンファレンスへ参加させていただいており、連携を深め、期待にお応えした信頼される読影ができるように、後期研修医としての向上心に大いなる刺激となっています。丹念に迅速に正確に読影すること、それらの習得においては当科の後期研修は自身の技量に合わせた学習が認められる好環境が整っています。

IVR(インターベンショナルラジオロジー)

画像下治療(IVR)においては、当院消化器内科、呼吸器内科および救急部を始めとした臨床各科との連携がきわめて重要です。各科と共同で治療に当たることも多く、消化器内科との肝細胞癌に対するTACE、心臓血管外科のステントグラフト留置前の内腸骨動脈のコイリング、呼吸器内科との喀血や肺動静脈奇形に対するコイル塞栓術、救急部や外科系各科との外傷などに対する緊急止血、術前塞栓、動注化学療法などを中心としたIVRに参加させて頂いています。穿刺・カテーテル操作など基本的事項から丁寧な指導が受けられます。手技内容と血管解剖についても事前の詳細な説明を受けた上で参加するため、頭で理解し体で覚えることが可能です。初期研修においては、研修先の差異で中心静脈カテーテル留置などの手技の経験数に多寡が生じることがありますが、当科のIVRグループでは、他科からの依頼を受けて化学療法での使用を主とした中心静脈カテーテルリザーバー(CVポート)留置術も施行しており、血管穿刺の初歩から理解度に合わせて指導を受ける事ができます。緊急を除いては予定に沿ってIVR治療を実施するので、1症例毎に予習・復習する時間にゆとりがあり、過度な緊張感なく治療に参加することができます。当科が単独で担当するIVR治療は毎週水曜日に施行されるので、火曜日に患者への説明、木・金曜日に術後回診を行います。その他、治療後の定期的な経過フォローとして外来診察も不定期で行っています。

放射線治療

がん治療の根幹は手術、薬物療法、そして放射線治療です。当科でもっとも伝統ある部門の放射線治療では、専門医の指導下で患者診察、治療計画、病棟管理などを学びます。当院他科からの依頼で放射線治療を行うことがメインとなり、IVRと同様、各科との連携が重要です。国民の多くががんと診断される現在において、重複癌患者は稀ではなく、臓器毎に専門科が異なるがん治療とは異なり、放射線治療は多彩ながんをgeneralに診療できるという特徴があります。現在は三次元原体照射(3D-CRT)、体幹部定位放射線治療に加えて、画像誘導放射線治療(IGRT)、4D-CTを用いた呼吸同期照射、強度変調放射線治療(IMRT)などが可能となりました。また、Remote After Loading System(RALS)による腔内照射や前立腺癌に対する小線源治療も行います。これらを駆使してがん治療に従事するべく、全身のあらゆる悪性腫瘍の治療計画を作成する指導を受けられます。自ら作成した治療計画を放射線治療カンファレンスで提示し、アカデミックな議論を経て患者にとって最適な治療計画が決定されます。さらに、耳鼻咽喉・頭頸部外科、食道胃腸外科、婦人科、小児科など他科と定期的にカンファレンスがあり、各分野の専門医と治療症例について自由闊達なディスカッションを行います。毎朝8時30分頃から本日の診療内容を看護師、放射線技師、医学物理士と共有するため診療ミーティングを行います。その後は病棟回診、外来、腔内照射施行、治療計画作成と診療業務を行い、週2回は16時から治療計画カンファレンス、毎夕17時頃から再び病棟回診をします。その後、他科とのカンファレンスにも参加しています。
当科の後期研修は、放射線科医としての素養を修得するためにスタッフ一丸となった積極的な指導が受けられること、部門間の協調が緊密で横断的に各専門領域を学べること、院外の研究会・セミナーへの参加が勧奨され院内の診療業務に忙殺されることが無いことなどが他院より秀でたメリットとして考えられます。医学生の時には想像しえなかった放射線科の魅力を発見できる当科の後期研修は、常に新たな出会いをお待ちしています。

令和元年度は後期研修医として2名の先生方が入局しました。当院の放射線科の規模は決して大きくはありません。その分、画像診断、放射線治療とも全員と隔たりなく話ができ、雰囲気はとても穏やかです。また研修プログラムは柔軟で、個人の志望に合わせ、希望を取り入れた構成にすることも可能です。積極的な研修により充実した時間を過ごせると思います。

学年の近い医師もおり、いろいろと相談しやすい環境でもあります。もし、私たち千葉大学医学部放射線科に興味をお持ちでしたらぜひ一度、見学にいらしてください。お待ちしております。連絡先はここをクリックして下さい。