画像診断について

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CT・MRI

CT

CTの仕組み

CTはX線を使って患者様の体内を観察する検査法です。CTの内部にはX線管が備わっており、回転しながらX線を照射することができます。照射されたX線は、人体の構造に応じて様々な程度で吸収されたのち、検出器というX線を受け取る部分に入りデータとして取得されます。1方向からX線を照射する2次元的な単純X線写真(いわゆるレントゲン写真)と異なり、回転しながらX線を照射するCTでは3次元的な画像データを取得することができます。このため、前後・左右・上下の関係が分かりやすく、患者様の病気の診断や治療法の選択にとても有用な検査です。

千葉大学医学部附属病院のCT

近年では、マルチスライスCTと呼ばれるCTが主流となっています。マルチスライスCTでは検出器が頭尾方向に多列に備わっており、1回転で多くの画像を取得できます。千葉大学医学部附属病院では320列1台、80列2台の合計3台のマルチスライスCTが稼働しており、これら撮影装置の高速化により、短時間での検査を実現しています。特に320列CTでは、1回転で160mmもの範囲の撮影が可能なため、心臓全体を1回転で撮影することができ、ブレの少ない画像を取得できるほか、同一部位を非常に短い間隔で撮影しつづけることにより、心臓をはじめとした種々の臓器の4次元的なデータ取得も可能となっています。

CTの被ばく

X線を照射する以上、CTを撮影した患者様には医療被ばくが生じますが、近年では機械の高性能化や逐次近似再構成法といった技術の発展によって、画質を保ちつつ被ばく量を低減することが可能となってきています。また、放射線科医が検査内容を確認し、適切な検査が施行され医療被ばくが最小限となるよう、CTを依頼する医師達に積極的にアドバイスを行っています。

CT検査を終えたあと

検査後には、画像解析に精通した診療放射線技師の手によって3次元画像がすみやかに作成されます。立体的で色彩豊かな再構成画像によって、病気や人体の構造がより直観的に把握できるようになり、診断だけでなく患者様への説明や術前計画に非常に役立っています。

千葉大学医学部附属病院では、CT室に隣接して放射線診断医が常駐する読影室があります。診断医はCT検査終了後に画像の読影を行い、検査依頼をした医師に対し読影報告書を作成しています。報告書内容の質を保つため、放射線診断専門医の資格を持つ上級医師が資格未取得の放射線科医師や研修医を指導する体制をとっています。さらに週2回の読影検討会を行い、診断の困難な症例を多数の目で検討しています。


MRI

MRIの仕組み

MRIは強力な磁石による磁場と電波を使って、患者様の体内を観察し病気を診断する検査法です。人体を構成する原子核は、磁気と共鳴して信号を発生します(核磁気共鳴現象)。この信号をとらえ画像化することにより、人体内部の構造を観察します。

MRIの特徴

MRIでは核磁気共鳴現象に特有のパラメータを、色々な具合に調整して撮影することができます。この調整により、まるで様々な調味料の配合をした料理を作るように、正常な部分と異常な部分を区別しやすい画像や、造影剤を使用せずに血液の流れを見る画像など、多種多様な画像を得ることができます。縦、横、斜めなど人体の任意の断面を画像化でき、3次元的な画像の取得も可能です。X線を使用しないので放射線による被ばくもありません。

一方で、一般的にCTと比較し時間がかかる、検査中に大きな音が聞こえるなどの欠点があります。また、強力な磁場をもちいるため、検査室への金属の持ち込み禁止などMRIならではの制限や注意事項があります。

千葉大学医学部附属病院のMRI

千葉大学医学部附属病院では3テスラが2台、1.5テスラが3台の超伝導磁場装置が稼動しています。特に3テスラ装置では高い信号雑音比を生かした高分解能撮影が達成され、指の関節のような微細な構造の評価に有用です。また、撮影方法の進歩によって高速撮影化が進んでおり、肝臓のように呼吸による動きの強い臓器でも、1回の息止めで1回の撮影を完了することが可能です。さらに、全国に先駆けた特殊な撮影方法を用いることによって、神経の走行を視覚化することができ、神経線維の損傷などこれまで評価困難と考えられた領域も診断できるようになってきています。その他様々な臨床研究を行っていて、今後の医療の発展に貢献するように日々努力しています。

MRI検査を終えた後

CTと同様に、検査後には診療放射線技師の手によって画像の再構成や調整が行われます。

MRI室にも隣接して放射線診断医が常駐する読影室があり、得られた画像を読影し検査依頼をした医師への報告書を作成しています。MRIの撮影方法が複雑化していく中で、十分な情報量を得られる撮影方法のレシピを、診療放射線技師とともに常に検討しており、質の高い検査を可能にしています。